こけしとの長いお付き合い

wasako
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大好きな人形「こけし」

「大好き」にも時代の流れと流行がありまして、その時々で好きなものには変化があります。

私の好きな人形の歴史は「こけし」から始まり、フランス人形、リカちゃん人形、、、そしてまたまた「こけし」といった感じです。

人形ではないけれど、キャンディキャンディもその後の私を大きく左右した人形的存在。

和洋折衷につきそれぞれから沢山の刺激をもらいました。

そんなたくさん刺激をもらった人形の中でも、特にこけしは大切な存在です。

見ているだけでは物足りなさを感じ始めた約10年前、
「作ってみよう!」

伝統を汚さぬよう私流のこけしを目指して、思うがままに手を動かしていきました。

こうして後々誕生したのが粘土で作る手の平サイズの「こけしちゃん」なのです。

こけしとの出会い

こけしは物心ついた私が初めて出会った人形。

子供の頃の表現ですが、「まると棒」だけから成るこけし。

それなのに、目、口元、親近感のある髪型、古風な装い、全てがモダンでハイセンスでした。

幼少期の最大のおままごと仲間として、家族になったり、友達になったり、秘密のお話をしたりといつも穏やかな表情で私に付き合ってくれました。

首が回ったり、キュッキュッと音がしたり、どんなおもちゃにも勝る魅力ある人形でした。

男の子と女の子の仲良しこけしは遊びすぎて汚くなる度に、私からたわしでゴシゴシと洗われていました。

大人になるにつれて

あれ程仲良しだったのに、流行とは時に残酷。

リカちゃん人形の虜になってしまった私から、こけしはすっかり影をひそめてしまいました。

人並みにリカちゃんブームに乗って以降も、いろいろな人形たちに出会いました。

どのお人形さんも大好きで一人遊びのお供には最高の友達でした。

しかし、大人になるにつれ人形への興味関心が薄れ、いつの間にか人形達は家の奥へ奥へと追いやられてしまいました。

こけしも同じです。

実家に帰る度、タンスの上の人形ケースの奥にしまってあるこけしにそっと目を合わして、

「ただいま」
「遊んであげられなくてごめんね」
「相変わらず汚れてるよね」

と無言の会話。

こけしのこと、気になる存在ではありました。

手ぬぐいとこけし

三十台突入と同時にハンカチではなく手ぬぐいを使うようになりました。

それと同時になぜだか手ぬぐいとこけしがリンク。

急にこけしがドーンと現れた感じ。

和と和が繋いだご縁みたいな。

でも当時は、「こけし大好き!」の気持ちを共感してくれる人がいるとは思ってもいなかったので、ひとりでひそかに楽しんでおりました。

数年後、本屋さんでふと手に取った杉浦さやかさんの「マーマリングトーク」。

めくっていくと随所にこけし。            

な~んだ!好きな人がいるんだ~。

同じ気持ちの人がいるって知るだけで嬉しくなります。

これを機に「こけし大好き」を声を大にしていえるようになりました。 

好きなこけしに囲まれた暮らし

今やこけしは空前の大ブーム。

巡り巡って再び脚光を浴びるこけし。

遊ぶというよりコレクション的な存在のようですが、どんな形であれこけしが愛されることは喜ばしいことです。

さて、こけし大好きの私ですが、我が家にいるのはほんの6体ほど。

近く実家の人形ケースに鎮座しているこけし達を私の家にお招きしようかと思っています。

無言の会話がもっと弾むことを期待して。

一方で、最初にちょこっとご紹介した手作りの「こけしちゃん」達ですが、今では仲間が少しずつ増え、あっちでひそひそ、こっちでごにょごにょ、こちらも楽しい会話が聞こえてきそうです。

彼ら「こけしちゃん」達の紹介はまたいつかできたらと思っております。(ちなみにブログのホーム画面にはたくさんの「こけしちゃん」が集合している様子を載せています。)

これからも、これまでと同じようにこけしに囲まれた暮らしを楽しみます。

こけしとは長いお付き合いになりそうです。

この記事を書いた人
wasako

こけしと猫をこよなく愛する刺繍作家。刺繍、刺し子、布小物を中心に作品を作っています。
ぜひ、「手仕事のあるぼちぼち暮らし」を覗いてみてください。
minneのお店:wasako shop

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ワサコ日和

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