「タッセル」は世界中の多くの文化において様々な種類がみられる装飾品で、糸などを束ねて房状にした飾りのことです。
昔々、知人の家で見たタッセルは強く印象に残っています。
大きな窓にかかるカーテンはその柄もさることながら、それを束ねるのは大きくてずっしりと重みのある「タッセル」でした。
日本では「房飾り」と言い、武具や着物、調度品などに付けられていたそうです。
私が房飾りを認識したのは七五三の時。
帯に下がった房飾りがゆらゆら揺れて嬉しかったことを覚えています。
そんなタッセルがもっと身近なものになったのは刺繍と刺し子をするようになってからのことです。
缶の中に残るきれいな刺繍糸
刺繍も刺し子もたくさんの糸を使います。
と同時にたくさんの中途半端な糸が残ります。
ウッドピンチに巻くには短いけれど、捨てるのはもったいない。(ウッドピンチを使った保管方法については下の記事をご覧ください)
何のすべもないまま缶の中に捨てられない糸をため続けていきました。
缶の中はみるみる刺繍糸でいっぱいに。
このままどんどんたまっていくな~と思いながら缶の蓋を何気なく開けると、集まった糸が放つ色がとても美しいことに気が付きました。
このままにはしておけない!何か作らないと!
そこで思いついたのが「タッセル」でした。
小さなタッセルなら作れるかもしれない!
刺繍糸で簡単に作れる「手作りタッセル」
緑色の小さなタッセルを作りましょう
準備するもの
・刺繍糸・ものさし・ハサミ・マルカン・ペンチ・ぐるぐる紙
①
缶の中から緑色の糸を多めに集める。
ここでは長さ10~15㎝くらいの糸。
②
糸端をきれいにそろえて束ねる。
中心になるところに糸を置く。
③
中心の糸をぎゅっと強く結ぶ。
結び目は房の下にくるようにする。
④
マルカンとペンチを用意。
結び目にペンチでマルカンをつける。
⑤
房を作る赤い糸を輪にする。
輪の部分を親指で押さえながら長い方の糸をぐるっと巻く。
⑥
ぐるぐると5、6回巻く。
長い方の糸を輪の中へ上から下に通す。
⑦
通した糸を持ち、短い方の糸を引くと写真の通り。
ぎゅっと強くしめたら残った糸をハサミで切る。
⑧
タッセルをぐるぐる紙で巻く。
紙から出ている部分をハサミで切る。
⑨
マルカンに紐とウッドビーズをつけて、はい、出来上がり!
刺繍糸、大変身!
こうして捨てられなかった糸たちが色鮮やかな「タッセル」として大変身。
・簡単に作れる
・色、太さ、長さは自由自在
・残った刺繍糸、刺し子糸で作れる
人気のピアス、イヤリング、ネックレスなどのアクセサリーにもすぐに応用できそうです。
意外と簡単!作り出したらとまらない「タッセル作り」です。
ポーチにも刺繍糸で作ったタッセルを
もしかしたらゴミ箱行きだったかもしれない糸…缶に入れてて良かったな~とつくづく思います。
もちろんタッセルになれない短い糸もまだまだたくさんあるのですが、これらをどう生かすかは今後の課題です。
刺繍糸も刺し子糸も私の大切な道具。
きれいな花やかわいい模様になれなかった糸たちの活躍の場を作るのも私の大事な仕事だと思います。
三つのタッセルをポーチにつけました。
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